許すのではなく「憎しみを乗り越える」と考える
怒り許せない人への対応 こんにちは。常森です。小さい頃に、教師に言われたことで傷ついた話は前にも書いたのですが、「許せない人」への対応って、私にとっては、すごく重要なことなんですよね。でも、ちょっと前から、「許せない人とは、別の次元に行く」という気持ちの作り方をすることで、それを乗り越えてきました。 マルクスアウレリウスの言葉 久しぶりに『どうしても許せない人』(加藤悌三著)を読み返したのですが、 この中にローマ皇帝マルクスアウレリウスの言葉が引用されています。 「私は今日も、おせっかい、恩知らず、傲慢な者、ペテン師、 嫉妬深い者、利己的な者に出会うだろう。 彼らが皆そうなってしまったのは、何が善で何が悪かを知らないからだ」この考えも、許せない怒りから私を救ってくれるように思います。 自分の会社の社員に騙された社長さんの言葉 それから、自分の会社の社員に騙された社長さんの言葉として、こんなことも書かれています。 「あの会計課長は許せ ない。でもたとえ心の中であっても、 ああいう人々とずっと接していれば、自分がもっているエネルギーまでも失う」 加藤諦三さんの本の良いところは、自分もひどい差別にあった体験などを引きながら、 「本当に自分のことしか考えないずるい人がいる」 「決して許してはいけない悪い人がいる」 としながらも、その「憎しみの感情を乗り越えよう!」と語りかけてくれるところです。 許してはいけないのに、許してしまって苦しい思いをしている人は、きっとたくさんいるのだと思います。 怒りや憎しみにとらわれて自分のエネルギーを消耗するなんてもったいない それでも、その怒りや憎しみにとらわれて自分のエネルギーを消耗するなんてもったいない。自分のかけがえのない命を、そんなものにささげるなんてもったいないと説くのです。そのことに、深く共感しています。 常森さつき 続きを読む