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過去はあなたを縛らない

悲しみ

失ったものばかり気にしてしまう 人生は得ては失うの繰り返し   私たちの一生は、何かを得ては失うということの繰り返しのなかにいるように思います。 癌と言う病気になってからは、得られるものの大切さに目が向くようになりましたが、それまでは、どうしても失ったものばかり気にして後悔していたように思います。 そして、一度何かを失ったら、それはまるで永遠に、生まれ変わりでもしない限り取り戻すことができないもののように感じてしまう。そんなことに思い悩む人がいると思います。     悪魔の誘惑   最近、特にそう思うようになったのですが、「サタン(悪魔)の誘惑」というのは本当にあると思うのです。そのときの自分は、悪いものに誘惑されていることに気づけなくて、何かを失ってしまう。そういうことって、きっとある。そして、失って初めて、自分がしてしまったことの重さに気づくのです。 もし、あなたが過去の自分がしたことについて、今、本当に心から後悔しているとしたら、過去のあなたは悪魔の声にそそのかされていたのじゃないかと思います。きっと、そのときのあなたは、本当のあなたじゃなかった。 もし、今のあなたが「これが本当の自分だ」と信じることができるなら、過去のことに縛られる必要はありません。 人の顔をした悪魔にだまされた過去があったとしても、それはもう遠く過ぎていく時間の流れの中に置いていけばいい。これから来る未来に、暗い影などないのです。     誘惑に負けた自分を許して前に進もう   過去のある時点で誘惑に負けてしまったことがしたとしても、今、そのことを悔いているなら、そして、今は違った生き方を選ぶことができているなら、過去の自分をやさしく許してください。 そして、前を向いて進みましょう。生まれ変わった自分として。愚かさを乗り越えた自分として。   常森さつき   続きを読む

過去の自分を許すことから始めよう

子ども時代

今の自分の状況を見て、「こんなはずではなかった」と「もっと良い人生が送れたはずなのに」と、過去の自分に対して後悔の気持ちを抱くことがある人に、こんなことを試してほしいと思います。   自分の選択の正当性 過去の自分がしたこと、選んだ道、それが今の自分の人生を決めている。それ自体は、間違いではないでしょう。人生には無数の選択肢があって、そのどれを選ぶかで違った人生があったかもしれない。その無数の可能性は確かにあったのかもしれません。 今の自分に満足できないのは過去の自分の選択のせいだとしても、では、あなたの選択は間違っていたのでしょうか?   過去の自分の「命」が、その時の正解を選んだ 人生の選択が何歳の時になされたものであったとしても、それは、その時のあなたの「正解」だったのです。 その選択は、あなたの「命」がおこなった選択だったと言い換えてもいいでしょう。 つまり、もし学生の時のあなたが勉強しないで別のことにかまけていた日々を送っていたとしても、親の言いつけに従わず、大きな会社に就職しなかったとしても、それは、あなたの「命」が、そのほうが「生きながらえる」のに良いと選んだ道だったのです。   あなたの選択は常にあなたの命に対して正しく行われている 「いや、そんなことはない。あの時、誰かが正しく自分を導いてくれたら、自分はもっと良い生き方ができたのだ」そんな風に思いますか? 誰も過去に戻ってやり直すことはできませんから、証明することはできないのですけれども、私は、状況が違ってもやはり同じ選択をするのではないかという気がします。なぜなら、その選択は、あなたが生きることに直結することだから。 あなたの無意識が、あなたをより生きながらえる方向に導く選択をするなら、きっと同じ選択をするのではないか。そんな風に思います。 あなたを生かせておくために、命(無意識)はいつも正しい選択をしています。 でも、だったらどう考えればいいのでしょう。自分が抱えるこの後悔の念とどう付き合ったらいいのでしょうか。   過去の自分に対する見方を変える 過去の自分が正しく選択したのに、でも後悔してしまう。それはなぜでしょうか。   あなたの自分への評価は厳しすぎていませんか? それは、多くの場合、自分への評価が厳しすぎることによって起こります。 あなたは、「やろうと思えばできたのにやらなかった」ということに後悔しているのかもしれません。でも、本当に「やろうと思えばできた」のでしょうか。 それをやらないこと、その時頑張らないことで守られていたことがきっとあるはずです。あなたは、何かをしないことを選んだことによって、たぶん、あなた自身を守ってきたのです。 さあ、ここで、自分が「これさえしていれば」と思う内容をしなかったことで、守られているものは何かを考えてみてください。   過去の自分を許そう そうです。あなたは、何かをしない選択をすることで、あなた自身を守ってきたのです。 だから、あなたの選択が、もし「甘え」のように感じられるとしても、どうぞ、甘やかして許してほしいのです。あなたは、あなた自身を守ることを必死に選んできたのですから。   自分を甘く許すことが幸福への道につながる 等身大の自分を許すことができるようになると、気持ちがすっと落ち着いて、焦りやプレッシャーから解放されます。そうすることで、周囲の人への気持ちも穏やかで優しいものになっていくのです。 そのような気持ちのありようが、あなたを幸せへと導いていきますよ。   常森さつき     続きを読む

明日は今日とほんの少し違えばいい

自信のなさ

「今日も何もできなかったなあ」と、ため息の出る日があります。私も、体調に波があって、ちょっと具合が悪いと寝てばかりになってしまうことがあって、そうすると「ダメだな」と落ち込みます。 でも、だからと言って、ずっと落ち込んではいません。それはこんな風に考えるからです。   今日と明日はつながっているけれど、別の一日 確かに、今日と明日はつながっています。でも、今日ダメだった結果が、明日に影響を与えることはありません。   明日というのは、これから来る未来 なぜなら、明日というのは未来だからです。未来はこれからやってくるのであって、何も決まっていないのです。どうなるかは、明日にならなければわかりません。 よく、過去に自分が行ってきたことが未来に悪い影響を与えているように感じてしまうことがあるようですが、私はそれは誤りだと思っています。 未来は何も決まっていない。過去の事柄が未来を決めたりしません。   「時間は未来から過去へと流れる」と考える 時間に関する捉え方を変えると、多くの悩みを手放すことができるようになります。 普通、時間軸をとらえるときに、多くの人は「時間は過去から現在、そして未来へと流れていく」と考えていると思います。でも、こんな風に考えることはできないでしょうか。 「未来は時とともに現在となり、現在は時とともに過去になる」 こんな風に考えると、時が自分の目の前からどんどんと過ぎていくのが感じられるのではないでしょうか。そして、未来から流れてくる時間には、過去の要素など全くないことに気づくこともできるでしょう。   今日できなかったことが、明日すべてできなくてもいい このように、時間が未来から流れるならば、明日は全く新しい一日になります。そうだとするなら、今日の失敗も全く明日には関係ない。だから、明日は新しい一日として、生まれ変わろうと思うかもしれません。ただ、その時に、今日の失敗を明日、すべて挽回しようと思う必要はないのです。   一度に挽回しようとしない 新しい一日に、今日の失敗をすべて挽回しようとすると、その試みはほぼ失敗するでしょう。意気込みだけが空回りして、結局何にも手がつかなかったということもあり得ます。 そうすると、「やっぱり自分はダメな人間だ」「自分がうまくいくことなどないのだ」という気分になってしまいます。これでは、新しい日が何度やってきても、失敗してしまう可能性は高いのです。ここで、とても大事なのは、 一度に全部挽回する、一度に何もかも達成するということを目標としないということなのです。   少しだけ前進する 明日の目標は、今日とは少しだけ違ったことをするということに置きましょう。 明日は今日と少し違えばいい。そんなに違った日にならなくても、少し違えばいいのです。その違いが、積み重なってだんだんとあなたを新しい場所へ導いてくれるのです。   常森さつき       続きを読む