タグ別アーカイブ: 引き寄せ

許すのではなく「憎しみを乗り越える」と考える

怒り

許せない人への対応   こんにちは。常森です。小さい頃に、教師に言われたことで傷ついた話は前にも書いたのですが、「許せない人」への対応って、私にとっては、すごく重要なことなんですよね。でも、ちょっと前から、「許せない人とは、別の次元に行く」という気持ちの作り方をすることで、それを乗り越えてきました。     マルクスアウレリウスの言葉 久しぶりに『どうしても許せない人』(加藤悌三著)を読み返したのですが、 この中にローマ皇帝マルクスアウレリウスの言葉が引用されています。 「私は今日も、おせっかい、恩知らず、傲慢な者、ペテン師、 嫉妬深い者、利己的な者に出会うだろう。 彼らが皆そうなってしまったのは、何が善で何が悪かを知らないからだ」この考えも、許せない怒りから私を救ってくれるように思います。     自分の会社の社員に騙された社長さんの言葉 それから、自分の会社の社員に騙された社長さんの言葉として、こんなことも書かれています。 「あの会計課長は許せ ない。でもたとえ心の中であっても、 ああいう人々とずっと接していれば、自分がもっているエネルギーまでも失う」   加藤諦三さんの本の良いところは、自分もひどい差別にあった体験などを引きながら、   「本当に自分のことしか考えないずるい人がいる」 「決して許してはいけない悪い人がいる」   としながらも、その「憎しみの感情を乗り越えよう!」と語りかけてくれるところです。   許してはいけないのに、許してしまって苦しい思いをしている人は、きっとたくさんいるのだと思います。     怒りや憎しみにとらわれて自分のエネルギーを消耗するなんてもったいない   それでも、その怒りや憎しみにとらわれて自分のエネルギーを消耗するなんてもったいない。自分のかけがえのない命を、そんなものにささげるなんてもったいないと説くのです。そのことに、深く共感しています。 常森さつき     続きを読む

過去はあなたを縛らない

悲しみ

失ったものばかり気にしてしまう 人生は得ては失うの繰り返し   私たちの一生は、何かを得ては失うということの繰り返しのなかにいるように思います。 癌と言う病気になってからは、得られるものの大切さに目が向くようになりましたが、それまでは、どうしても失ったものばかり気にして後悔していたように思います。 そして、一度何かを失ったら、それはまるで永遠に、生まれ変わりでもしない限り取り戻すことができないもののように感じてしまう。そんなことに思い悩む人がいると思います。     悪魔の誘惑   最近、特にそう思うようになったのですが、「サタン(悪魔)の誘惑」というのは本当にあると思うのです。そのときの自分は、悪いものに誘惑されていることに気づけなくて、何かを失ってしまう。そういうことって、きっとある。そして、失って初めて、自分がしてしまったことの重さに気づくのです。 もし、あなたが過去の自分がしたことについて、今、本当に心から後悔しているとしたら、過去のあなたは悪魔の声にそそのかされていたのじゃないかと思います。きっと、そのときのあなたは、本当のあなたじゃなかった。 もし、今のあなたが「これが本当の自分だ」と信じることができるなら、過去のことに縛られる必要はありません。 人の顔をした悪魔にだまされた過去があったとしても、それはもう遠く過ぎていく時間の流れの中に置いていけばいい。これから来る未来に、暗い影などないのです。     誘惑に負けた自分を許して前に進もう   過去のある時点で誘惑に負けてしまったことがしたとしても、今、そのことを悔いているなら、そして、今は違った生き方を選ぶことができているなら、過去の自分をやさしく許してください。 そして、前を向いて進みましょう。生まれ変わった自分として。愚かさを乗り越えた自分として。   常森さつき   続きを読む

喪失感から立ち直るには

悲しみ

何かを失ったとき、誰かを失ったとき、そこから立ち直って前を向けるようになるのは簡単なことではありません。しかし、生きるためには、いつまでもそのままでいるわけにもいかないと感じることも確かです。 今回は、そのような喪失感から立ち直るためのヒントをお伝えしたいと思います。   悲しみがこころを豊かにする 流した涙から受け取れるものがある   失ったことの悲しみにくれている最中には、悲しみの涙が自分の心にもたらす影響を考えることは難しいかもしれません。でも、悲しみやその涙が、心にゆっくりとしみこんでいく過程で、私たちは、その悲しみから、何らかの生きる糧のようなものを受け取っていることも確かのように思います。 特に、死によって失われた人を偲ぶとき、その涙は確かに私たちの心をどこか潤すような働きがあるように思います。     悲しみの感情がやさしさを生む   また、私たちはこうした悲しみに接することで、他者に対するやさしさを取り戻したり、穏やかな感情を思い出したりすることもできるのです。悲しみにくれるあなたをやさしく慰めるものはなんでしょうか?誰が、あなたにやさしい言葉をかけてくれるでしょうか? そのようなやさしい気持ちに触れること、これらは、悲しみを通して得られる感情だともいえるのです。     エピクテトスの言葉 古代ギリシアのエピクテトスの言葉は、喪失の悲しみから立ち直るときのヒントになると思います。   失ったのではない、返したと言うのだ。   エピクテトスは、何かを誰かを失ったときこう考えると言います。 「いかなる場合でも、自分はこういうものを失ったと言ってはならない。そのものを返したと言うのである。-君の子は死んだのか。-その子は戻ったのだ。-君の妻は死んだのか。-彼女は帰ったのだ。」と。 宗教的な天国のような場所を考える必要はありません。 ただ「返した」「戻った」「帰った」と考えることによって、失った誰かの存在をそこに感じながら、不在を受け入れることができる。そんなことができるようになるのではないかと、私は感じています。   そしてこれは、亡き人に対してだけではなく、生きていても別れなければならなかった人との関係を整理していくときにも役に立つ考えではないかと思うのです。   常森さつき   続きを読む

過去の自分を許すことから始めよう

子ども時代

今の自分の状況を見て、「こんなはずではなかった」と「もっと良い人生が送れたはずなのに」と、過去の自分に対して後悔の気持ちを抱くことがある人に、こんなことを試してほしいと思います。   自分の選択の正当性 過去の自分がしたこと、選んだ道、それが今の自分の人生を決めている。それ自体は、間違いではないでしょう。人生には無数の選択肢があって、そのどれを選ぶかで違った人生があったかもしれない。その無数の可能性は確かにあったのかもしれません。 今の自分に満足できないのは過去の自分の選択のせいだとしても、では、あなたの選択は間違っていたのでしょうか?   過去の自分の「命」が、その時の正解を選んだ 人生の選択が何歳の時になされたものであったとしても、それは、その時のあなたの「正解」だったのです。 その選択は、あなたの「命」がおこなった選択だったと言い換えてもいいでしょう。 つまり、もし学生の時のあなたが勉強しないで別のことにかまけていた日々を送っていたとしても、親の言いつけに従わず、大きな会社に就職しなかったとしても、それは、あなたの「命」が、そのほうが「生きながらえる」のに良いと選んだ道だったのです。   あなたの選択は常にあなたの命に対して正しく行われている 「いや、そんなことはない。あの時、誰かが正しく自分を導いてくれたら、自分はもっと良い生き方ができたのだ」そんな風に思いますか? 誰も過去に戻ってやり直すことはできませんから、証明することはできないのですけれども、私は、状況が違ってもやはり同じ選択をするのではないかという気がします。なぜなら、その選択は、あなたが生きることに直結することだから。 あなたの無意識が、あなたをより生きながらえる方向に導く選択をするなら、きっと同じ選択をするのではないか。そんな風に思います。 あなたを生かせておくために、命(無意識)はいつも正しい選択をしています。 でも、だったらどう考えればいいのでしょう。自分が抱えるこの後悔の念とどう付き合ったらいいのでしょうか。   過去の自分に対する見方を変える 過去の自分が正しく選択したのに、でも後悔してしまう。それはなぜでしょうか。   あなたの自分への評価は厳しすぎていませんか? それは、多くの場合、自分への評価が厳しすぎることによって起こります。 あなたは、「やろうと思えばできたのにやらなかった」ということに後悔しているのかもしれません。でも、本当に「やろうと思えばできた」のでしょうか。 それをやらないこと、その時頑張らないことで守られていたことがきっとあるはずです。あなたは、何かをしないことを選んだことによって、たぶん、あなた自身を守ってきたのです。 さあ、ここで、自分が「これさえしていれば」と思う内容をしなかったことで、守られているものは何かを考えてみてください。   過去の自分を許そう そうです。あなたは、何かをしない選択をすることで、あなた自身を守ってきたのです。 だから、あなたの選択が、もし「甘え」のように感じられるとしても、どうぞ、甘やかして許してほしいのです。あなたは、あなた自身を守ることを必死に選んできたのですから。   自分を甘く許すことが幸福への道につながる 等身大の自分を許すことができるようになると、気持ちがすっと落ち着いて、焦りやプレッシャーから解放されます。そうすることで、周囲の人への気持ちも穏やかで優しいものになっていくのです。 そのような気持ちのありようが、あなたを幸せへと導いていきますよ。   常森さつき     続きを読む

どうしても自信が持てない人に

子ども時代

何かしようとしても、どうしても自信がなくて先に進めないということがあると思います。 では、自信がないということの原因は何なのか考えてみましょう。   準備ができていないという場合。 このことを解消するには、準備作業を始めればいいだけなのですが、なぜかやる気が起きなかったり、別のことに手をつけて、肝心のことがおろそかになったりするということがあります。   起こりうる問題点を考える その場合、今やろうとしていることを実行したときに起こる可能性のある「問題点」を考えてみることをお勧めします。   なぜかというと、もし自分がそのことを実行すると自分に何らかの支障が起こりそうだと無意識が判断している場合、どうしても実行する方向に気持ちが行かないことがよく起こるからです。 ですから、今、「自信がなくて進めないけれども、本当はやりたいと思っている」その内容が、実現したときに起こること、良いこと、悪いこと、すべての可能性を考えてみてください。 あなたは、無意識にその結果を避けている可能性があるのです。   他者の価値観を自分の潜在意識下に取り込んでしまい、自分の価値を認められなくなっている場合。 (これについては、⇒「 自分の中に取り込んでしまった他者の価値観を捨てる 」という記事でも書いているので、参考にしてください。) これは、幼い頃に親や教師などの大人からかけられた言葉によって、自分の価値を認められなくなってしまっている場合です。   自分自身がこのことに気づく必要がある この場合は、そのことにあなた自身が気づくことが非常に重要になります。そして、それに気づくことができれば、「どうして今まで、こんなことで悩んでいたのか!?」と思うようになるでしょう。そして、自分の本当の価値に気づくことができるはずです。   何をしても上手くいかないような気がするという人は、2つめの他者の評価を内在化してしまっている可能性が高いと言えますから、一度、そんな経験がなかったか考えてみるのもいいでしょう。 あなたの価値を貶めているような他者の視点があるなら、ぜひともここで捨ててほしいと思います。   常森さつき     続きを読む

筆者のプロフィール

プロフィール

引き寄せが自動化する「ハッピーダイレクトプログラム」を考案しました。     催眠療法(Ericksonian Hypnosis)をおこなう傍ら、グリーフケアサポートプラザにて自死遺族の電話相談員を経て、セラピストとして活動しています。 今は自分自身の癌治療をしながら、読んで楽になれるセラピー、どんな人でも取り組める「引き寄せ」を自動化する「ハッピーダイレクトプログラム」を提供しています。   一緒に幸せになりましょう!               無料のメルマガ講座も行っていますので、興味のある方はこちらから登録してください。↓[contact-form-7 id="21" title="メルマガ登録フォーム"] 続きを読む