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自分に価値がないと思えるとき

自信のなさ

誰かとの関係で、自分には価値がないんだと思い込んでしまうことがあるかもしれません。 そういうときには、その人の気持ちを追いかけることだけにフォーカスしてしまうものです。 今回は、そういうときの対処法について書いてみたいと思います。   他者の自分への気持ちが感じられないとき 夫や恋人などパートナーの場合もあるし、友達、兄弟姉妹などの家族のこともあるでしょうが、もし、あなたが誰かに評価されないと自分には価値がないと感じているなら、それは間違いです。   夫や恋人の愛情が感じられないとき 例えば、夫や恋人が自分に関心を持ってくれない。言葉をかけてくれない。メールやLINEに返信がないなど、そういう状況が続いていたら、不安になるのは当然だと思います。 「この人は、もう私に愛情を感じていないんだ」そんな風に思ったら、自分の立っている場所が崩れてしまうような感覚を味わうこともあるかもしれません。   家族が自分に何の心配もしてくれないとき 例えば、癌などの大きな病気にかかったとき、家族や友達が心配して声をかけてくれる。そういうことが普通なんだろうなと思っていたのに、誰も声をかけてくれない。 そんなときは、なんだか自分が何者でもないような気持になって、腹が立ったり、情けなくなったりすることがあるのだろうと思います。   その関係が、自分にとって本当に大切なのか考えるチャンス 恋人や家族の愛情が感じられなくなったとき、それは、その関係性を見直していける大きなチャンスと言えます。 私自身がそうでしたが、癌患者になった私に積極的な励ましをくれた人もいたし、なんとなく疎遠になった人もいました。 元気な私ならよくて、病気の私には関わりたくない。そんな相手なら、病気の私はその人と関わらないでおこう。単純にそう思います。   ある特定の人の関りが自分の価値を決めているのではない 誰かが自分に関心を持ってくれなくなったこと、そのことが、自分の価値を貶めているように感じてしまうことがありますが、そうではありません。   他人の評価を自分の価値だと思わないこと 誰かが、あなたに関心を持たなくなったとしても、それはあなたの価値とは関係がありません。あなたは、これまでと変わらないのに、誰かがあなたともう関わらないと決めたとしても、それはあなたの価値と関係がありません。   その人との関りで得ていたものへの執着を捨てる 特定の人との関りを止めること、それは簡単なことではありません。 ただ、その人の愛情、関心を取り戻したいという気持ちの中には、その人と恋人である、夫婦であるという関係のなかで得ていたものを失いたくないという気持ちが含まれていないでしょうか。 よくよく考えてみて、どこかにそういう気持ち、執着心があると気付けたら、それを捨てたらどうなるか、考えてみましょう。そこにどうしても捨てられない何かがあるなら、その関係を続けてもいいけれど、そうでないなら、関係を終わらせる気持ちの整理がつくでしょう。   相手の立場で相手の気持ちを考えてみる ここまでのプロセスでも、まだちょっとモヤモヤしている人は、一度、相手の気持ちを考えてみることをお勧めします。   相手になり切ったつもりで考える このときは、自分の立場で相手の気持ちを考えるのではなく、相手の立場に完全になり切って相手の気持ちを考えてください。 例えば、LINEで自分が「○○?」と打った時に、相手ならどう応えるかを考えます。 あなたがどう応えてほしいかではありません。相手がどう応えるか、あの人ならきっとこういうとき、こんな風に考えるということを思い描いてほしいのです。 そうすることで、相手の今の気持ちが理解できるということがあります。   納得できる応えが得られたら、そこから新しく出直すことができる 相手の気持ちを理解することができれば、そこから今までとは違う新しい関係が始まるかもしれません。 逆に、理解しても、受け入れられない応えなら、関係解消に進むのかもしれません。   どんなときも、あなたはあなたでいることに価値がある 人は一人では生きていけないのだけれど、でも、だからといって、他者の評価ばかり気にして生きていては、自分の人生を生きていないことになってしまいます。 あなたは、あなたでいることだけで、価値がある。 だから、誰かの関心があろうがなかろうが、それとあなたの価値は関係がないのです。   新しい関係に出会うこと 古い関係を整理して、違う世界に目を向ければ、新しい出会いも必ずあると思います。 我慢して誰かの関心をつなぎとめるのではない、のびのびとした関係がきっと待っている。 そんな風に思います。   常森さつき   続きを読む

自分の中に取り込んでしまった他者の価値観を捨てる

子ども時代

「自信が持てない」人は、誰かの価値観で自分を見る癖がついてしまっている 何をするにも自信が持てない、自分に価値があると思えないという思い込みに悩むことがあります。そんなときの考え方をお伝えしたいと思います。     あなたは、子どもの頃に理不尽な理由で責められた経験を持っていませんか? 自分はダメな人間だと思うには、成長の段階で必ず何か大きな体験をしているはずだと私は思っています。特に、子ども時代に大人から言われた言葉によって傷ついた体験が、その原因になっていることが多いのです。   今、ここで少し思い出してみてください。子どもの頃、自分のせいではないことで叱責されたり、体罰を受けたり、怖い思いをしたことがなかったでしょうか? そのほかにも、例えば、自分が一所懸命にやったことを大人から馬鹿にされたり、からかわれたりしたという経験はなかったでしょうか? つらい体験を思い出すのは、楽しいことではないと思います。でも、このことが、これからのあなたに必要な時間になるのです。     頑張っても叱られるという視点が生まれてしまう 今、何か思い出されたでしょうか?   もし、あなたが理不尽に叱責された体験があるなら、それが、あなたの自己肯定感を感じにくくさせる原因となっている可能性が高いと言えます。   つまり、自分が普通にしていても叱られてしまう。あるいは、頑張っているのに叱られてしまうということが起こると、「自分には価値がないから叱られてしまう」「自分は責められて当然の人間だ」という価値観が生まれてしまうのです。     何をやっても上手くいかないのは自分のせい 前述のような視点が生まれると、何をやっても上手くいかないけれど、それは自分が悪いからだ、自分に価値がないからだと感じるようになります。そして、その思考回路は潜在意識下に格納されて、常に自分には価値がないと感じるようになってしまいます。     ほめられると、かえって気持ちが悪い 自分に価値がないという思考回路が染みついてしまうと、例え、自分が頑張って成果を上げることがあっても、それに対しての評価を素直に受け止められないということが起きます。 他者からの評価や、褒め言葉を素直に受け止められない、なんとなく褒められると居心地が悪いと感じるようになってしまうのです。     自分を自分のまま認めよう ありのままの自分、自然体の等身大の自分を認めることが大切です。     何かができないと認められないと感じるのは間違っている 「これさえできれば認められる」と思うことがあるかもしれませんが、それは間違いです。 なぜなら、あなたはあなたでいるだけで価値がある存在だからです。 あなたが今、自分に自信を持てないと感じているのは、あなたに大人が勝手に植え付けた価値観によるものです。だから、あなたは、そういう子ども時代の体験を手放すことが大切です。     自分に必要のない他者の価値観など捨てよう 子ども時代の体験は、驚くほど私たちの生き方に影響を与えています。暗い影を落としているといってもいいでしょう。 でも、そんなものに縛られている必要はないのです。あなたの価値はそんな大人が決めていいものではありません。   さあ、自由になってください。幸せな未来があなたを待っていますよ。   常森さつき   続きを読む