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過去の自分を許すことから始めよう

子ども時代

今の自分の状況を見て、「こんなはずではなかった」と「もっと良い人生が送れたはずなのに」と、過去の自分に対して後悔の気持ちを抱くことがある人に、こんなことを試してほしいと思います。   自分の選択の正当性 過去の自分がしたこと、選んだ道、それが今の自分の人生を決めている。それ自体は、間違いではないでしょう。人生には無数の選択肢があって、そのどれを選ぶかで違った人生があったかもしれない。その無数の可能性は確かにあったのかもしれません。 今の自分に満足できないのは過去の自分の選択のせいだとしても、では、あなたの選択は間違っていたのでしょうか?   過去の自分の「命」が、その時の正解を選んだ 人生の選択が何歳の時になされたものであったとしても、それは、その時のあなたの「正解」だったのです。 その選択は、あなたの「命」がおこなった選択だったと言い換えてもいいでしょう。 つまり、もし学生の時のあなたが勉強しないで別のことにかまけていた日々を送っていたとしても、親の言いつけに従わず、大きな会社に就職しなかったとしても、それは、あなたの「命」が、そのほうが「生きながらえる」のに良いと選んだ道だったのです。   あなたの選択は常にあなたの命に対して正しく行われている 「いや、そんなことはない。あの時、誰かが正しく自分を導いてくれたら、自分はもっと良い生き方ができたのだ」そんな風に思いますか? 誰も過去に戻ってやり直すことはできませんから、証明することはできないのですけれども、私は、状況が違ってもやはり同じ選択をするのではないかという気がします。なぜなら、その選択は、あなたが生きることに直結することだから。 あなたの無意識が、あなたをより生きながらえる方向に導く選択をするなら、きっと同じ選択をするのではないか。そんな風に思います。 あなたを生かせておくために、命(無意識)はいつも正しい選択をしています。 でも、だったらどう考えればいいのでしょう。自分が抱えるこの後悔の念とどう付き合ったらいいのでしょうか。   過去の自分に対する見方を変える 過去の自分が正しく選択したのに、でも後悔してしまう。それはなぜでしょうか。   あなたの自分への評価は厳しすぎていませんか? それは、多くの場合、自分への評価が厳しすぎることによって起こります。 あなたは、「やろうと思えばできたのにやらなかった」ということに後悔しているのかもしれません。でも、本当に「やろうと思えばできた」のでしょうか。 それをやらないこと、その時頑張らないことで守られていたことがきっとあるはずです。あなたは、何かをしないことを選んだことによって、たぶん、あなた自身を守ってきたのです。 さあ、ここで、自分が「これさえしていれば」と思う内容をしなかったことで、守られているものは何かを考えてみてください。   過去の自分を許そう そうです。あなたは、何かをしない選択をすることで、あなた自身を守ってきたのです。 だから、あなたの選択が、もし「甘え」のように感じられるとしても、どうぞ、甘やかして許してほしいのです。あなたは、あなた自身を守ることを必死に選んできたのですから。   自分を甘く許すことが幸福への道につながる 等身大の自分を許すことができるようになると、気持ちがすっと落ち着いて、焦りやプレッシャーから解放されます。そうすることで、周囲の人への気持ちも穏やかで優しいものになっていくのです。 そのような気持ちのありようが、あなたを幸せへと導いていきますよ。   常森さつき     続きを読む